足ヶ瀬橋梁跡-岩手軽便鉄道-
2012.06.07
遠野市上郷町細越40,41地割
岩手軽便鉄道ファンなら見逃せない場所。雪解け時期や豪雨などで増水した時は、その姿を見ることが出来ない。1ヶ月前訪れたときはその姿を見ることが出来なかったが、今回は見事にその姿をじっくりと見ることが出来た。 ネットなどに掲載されている写真にはダム中央にある橋脚の根元付近とそれに続く軌道堤のみのが撮られているが、もう一つ橋脚が現存している。
ダム中央にある橋脚の一部はほとんど崩れていない。ダム中央にあるためほとんど人の手にふれていないためだろうと思われる。また、石組みのために切り出された石が、めがね橋にあるように汚れていない。これもまたダム貯水池の中で水漬けとなってきれいに洗浄され保護されてきたためと思われる。
ダムの中に忽然と現れる岩手軽便鉄道の名残が付近の奇怪な景色と相まって幻想的で美しい。
今回の撮影で確認できたことは、5月13日に足ヶ瀬堰堤で堰堤下の国道側の川岸にある細長い空き地がもしや軽便鉄道の軌道跡ではないかとしていたが、姿を現した橋梁跡の軌道が川の反対岸とつながるように伸びていることがわかった。がしかし、反対岸にはその軌道の痕跡を見つけることが出来ない。