遠野市指定の史跡及び天然記念物

サムネイル画像とタイトルに撮影日の画像集「withPhoto」へのリンクが施されています。左側の各項目には過去に撮影された画像集やYouTubeも掲載されているものもあります。但し、下記の説明文の最後に左側項目へのリンクがないものは、過去に撮影された画像集またはYouTube動画ありません。

室の木稲荷さんのウッコ

2012.05.19

昭和59年4月20日遠野市指定天然記念物

遠野市上郷町佐比内23地割

杉の大木が両脇を固め、その存在感はウッコを圧倒しています。境内には小さいお堂が二つあり、一つに は木彫りとみられる仏像、もう一つにはおきつね様が安置されています。その境内というにはあまりにも狭い中央に植えられているのがウッコ。下部の幹が朽ちてかなりえぐられ防腐剤でしょうか、黒く焦がされてように処置がされているところが多々あります。それでも濃い青々とした葉が涼やかになびいています。また、このウッコと一緒に植えられているのはなんという木なんでしょうか。樹皮はつるっとした感じで明るい灰色をしており、葉は縁がぎざぎさした薄い緑色をしています。

晴山のクワ

2012.05.19

昭和58年5月1日遠野市指定天然記念物

遠野市青笹町糠前6地割

萬通寺隣の民家の裏手にある。一瞬枯れているのかと思わせるほど新緑がようやく芽吹き始めたところだった。今の時期にこの程度とは生命力が落ちているのだろうか。樹形は盆栽のごとく曲線が美しいが、近くで見ると1本の幹が縦に裂かれたような筋がある。根元付近は大きくえぐられたように開いていた。

桑とはカイコの餌となる木で、養蚕には欠かせない重要なものだった。こちらのお宅も昔蚕を育てていたのだろう。桑の実は果実酒にもなり、木いちごのような形で赤黒くなると食べ頃で甘酸っぱくおいしいという。実がなる頃にもう一度訪れてみたい。果たして実は毎年なるのだろうか。

曹源寺のアセビ

2012.05.18

昭和62年5月21日遠野市指定天然記念物

遠野市上郷町板沢24地割9番地

遠野物語拾遺187話に登場する狢堂のあるお寺の庭園に遠野市では一番の大木のアセビがあります。植えられているのは狢堂のある山の傾斜地。この木を知らないと簡単に見落としてしまう位置にあります。本来アセビは1mから4mほどの低木なのでこの大きさで天然記念物!?とついつい思ってしまう樹高です。

この天然記念物に指定されたアセビの横には同じアセビがありますが葉先の色が違うので違う色の花がつくのかも。早春にはすずらんのような花がいっぱい咲き乱れるとか。今度はその時を狙ってみたいと思います。

下関のエゾノキ

2012.05.18

昭和59年4月20日遠野市指定天然記念物

遠野市青笹町青笹10地割

この場所を探すのに苦労しました。国道を挟んでJR釜石線側ばかりを探していたのですが、下関は国道で分断されていて反対側にありました。国道からもよく見えます。灯台もと暗しとはこのことですね。

姿のいい大木としか遠目からはわからないですが、非常に面白い幹の伸び方をしています。というより風雪を耐えて耐えて生き延びてきた老木の踏ん張りを感じます。

樹皮は灰色で、根元は一緒でも3本に分かれそしてくっつき、そしてさらに3本に分かれており、所々縦に裂け、朽ち落ちるも尚、枝を伸ばし懸命に生命を育んでいる姿は感動ものです。

無尽和尚のサワラ

2012.05.17

昭和61年7月28日遠野市指定天然記念物

遠野市附馬牛町東禅寺17地割

無尽妙什大師、俗名無尽和尚の墓のすぐそばにあるのがこのサワラの大木。根っこからの幹は1本なのだが、根元から3mほど上から3本に分かれて幹が真っ直ぐ上に伸びている。樹齢はどのくらいだろうか、無尽和尚の時代に植えられたのだとすれば、700年ほどの樹齢になる。

杉とサワラの違いがよくわからなかったが、葉の形で違いがはっきりわかる。

すぐ近くに東禅寺跡があり、無尽和尚が開いた臨済宗のお寺で建武年間(1334~45)に建立されている。

無尽和尚を慕い修行僧が200人以上いたと言われており、その賄い用に使用されたと言われる大釜が麓の常福院にある。

迷岡の一里塚

2012.05.06

平成7年3月10日遠野市指定史跡

遠野市宮守町下鱒沢7地割

この一里塚は、慶安年間の頃、遠野南部家の命により現在の遠野市中央通りの宇伽神社の境内を基点として花巻街道に築いた中の一つ。旧花巻街道沿い迷岡の駒形神社の傍らにあり、旧道の両側に残る塚は往時を偲ばせる数少ない貴重な遺跡といえます。形は丸塚であり、直径約5m、高さ3m近くで一対ともほぼ完全な昔の姿で残っています。尚、塚の上の石碑は、後年地域の人々が建てたものです。(遠野市教育委員会説明文より)

白岩のエドヒガン・イヌザクラの寄木

2012.05.05

昭和62年5月21日遠野市指定天然記念物

遠野市松崎町白岩10地割

個人宅の庭にある珍しいエドヒガンとイヌザクラの寄木である。桜の花が満開を過ぎているものと青々とした葉だけのものが妙なコントラストで目に入ってくる。満開状態なのがエドヒガンで葉だけになっているのがイヌザクラ。ということはイヌザクラは散ってしまったあとなのか。先日小友町のイヌザクラを見に行ったのだが桜の花はなく葉のみだった。ということは、寄木にするメリットとは長くさくらを観賞できる点なのだろう。この桜の寄木というスタイルは遠野ではここだけなのだろうか。

じっくりと写真に納めたかったが、個人の庭先でしかもお留守だったので次回改めて許可を得て隅々まで撮りたいと思う。

喜清院のシダレザクラ

2012.05.04

昭和58年5月1日遠野市指定天然記念物

遠野遺産第121号

遠野市青笹町青笹6地割6

享保5年(1720)、六世積元和尚が南部家から拝領し堂前に手植えしたというシダレザクラが明治23年に火災で焼失。その実生を植えたものが現在の木である。

積元和尚は、元は南部家の草履取りで藩主の喪に遭うや菩提を弔うべく出家断髪し、喜清院住職となり主家南部に赴き墓前にて親しく昇降礼拝し帰途、桜樹を拝領し墓前に墓前に手植えしたと伝承されている。昭和58年市指定天然記念物に指定されている。

上宮守のエドヒガンザクラ

2012.05.04

平成13年3月30日遠野市指定天然記念物

遠野市宮守町上宮守12地割

幹周520cm、樹高25m、推定樹齢450年、バラ科。

国道からもさくらが咲いているのがよく見える。ここは八坂神社の境内で回りを大杉が囲っているため日当たりの良い高い所だけ花をつけている。 そのため近くから見るより少し離れたところから眺めるのがいいかもしれない。

高舘跡のエドヒガンザクラは樹齢700年と言われており幹に老化が目立っているが、ここのさくらは450年経った今もやや苔や縦に裂け目が見えるが力強く若々しい。

宮代のコナラ

2011.11.01

昭和58年5月1日遠野市指定天然記念物

遠野市松崎町光興寺13地割

コナラとともにここにも神社である。かつての山仕事への道筋であったのだろうか。近くの民家の方にお聞きして訪ねたのだが、熊が下りてきているから気を付けなさいと。ここは民家のある場所からさほど山中に入らない程度の場所にあった。

山の斜面にへばりつくようにそびえ立つコナラ。たしかに幹は太いが、これなのか。お社の後ろにもなんとなくそれっぽい二股に分かれたコナラとおぼしき木もあるのだが。

枝が高く、葉がよく見えない。

天王様のモミの木

2011.10.31

昭和59年6月8日遠野市指定天然記念物

遠野遺産第53号

遠野市土淵町栃内5地割45番地

小烏瀬、琴畑川の合流地点に、「天王様」として慕われている八坂神社があり、祭神は牛頭天王であるがビンズル尊が祀られているという。この境内にあるモミの木で推定樹齢300年でという。

人間の手が届く範囲の遥か頭上に枝が伸びており、眼前には蛇の鱗のような表皮が迫ってくる。大地にしっかりと根を下ろし、この山をがっちり鷲づかみにして天王様を守っているように見える。

YouTube動画はこちらにあります。

善明寺のイチイ

2011.10.29

昭和58年5月1日遠野市指定天然記念物

遠野市大工町2-5

庭木として育てられたイチイ。幹の太さから300年ほどの樹齢か。庭木として低木に抑えられ、非常に姿の良い形に剪定されており、長年にわたり大切に守ってきた住職と共にこのお寺を見守っている。

天然記念物として剪定という人間の手を加えられた庭木が指定されているのも遠野市ではこれだけと思われる。

 大木稲荷のトチノキ

2011.10.31

平成13年6月29日遠野市指定天然記念物

遠野市土淵町土淵3地割

土淵保育園の脇道を少し入ったところにあります。神社境内にあるトチノキは二股に分かれており、神社のそばにある大木にふさわしい姿です。そのすぐ脇にある杉とは枝をからませて夫婦のごとくあるいは親子のごとく寄り添っています。

この時期紅葉も終盤となり黄色く色づいた葉が落ちそうです。地面には栃の実が無数に落ちています。

元駒形神社の杉

2011.10.30

昭和58年5月1日遠野市指定天然記念物

遠野遺産第56号(荒川駒形神社)

遠野市附馬牛町上附馬牛14地割

元駒形神社のお社は小さいのだが、この大杉がさらに小さく見せているようだ。神社の前を流れる小川の水を求めて大杉の根が何本も太く長く剥き出しで張り出している。

田屋の大杉よりは一回り細い気がする。田屋の大杉で樹齢1500年ほどのようだから、こちらの大杉は樹齢1200年程度か。但し、こちらの方が樹の高さが高いようだ。

少し奥まったところにももう1本大杉があり、樹齢は1000年未満か。

YouTube動画はこちらにあります。

御止の藤

2012.05.28

昭和58年5月1日遠野市指定天然記念物

遠野市綾織町鵢崎11地割

聞称寺本堂裏にあるイチイの木とともに清水の中にそそり立つ。由来は、当時の殿様がこれは大そう珍しい藤だから動かしてはならぬという事から、御止の藤と呼ばれるようになったそうである。

この藤とイチイの大木を迂回するかのように流れる水量豊かな清水が生命の源なのかもしれない。

藤と言えば藤色をイメージするが、ここの藤は白い花でかすかに淡い藤色をまとっている。天然記念物に指定された藤の奥にもう1本、これも古そうな藤の木が天へとくねりながら伸びていた。さすがに天然記念物指定の太さには及ばないがこの木を含めて天然記念物なのかもしれない。

過去に撮影した画像はこちらにあります。

田屋の大杉

2011.10.29

昭和32年7月16日遠野市指定天然記念物

遠野遺産第92号

遠野市綾織町上綾織10地割

樹 齢推定1500年の大木で、その樹霊を祀るために熊野神社が建立されました。遠野市指定天然記念物となっています。昔、この大杉を切り倒そうとし、傷を附けた時に血が流れたという伝説があります。大正元年、遠野に福泉寺という新しい寺が建立された。その後の昭和25年、大きな観音像を彫ろうと、福泉寺二代目住職がこの田屋の大杉に注目したのだが血が流れたという伝説により持ち主に拒否されたという話がある。福泉寺は代わりに同じ綾織の石上神社の松の木を手に入れ現在の福泉寺の大観音となっている。(遠野物語をwebせよより)

高舘跡とエドヒガンザクラ

2012.05.04

平成10年12月22日遠野市指定天然記念物

遠野市宮守町下鱒沢34地割

 高舘跡が現在のこの八幡神社周辺となります。約700年前遠野地方を統治していた阿曽沼氏の家臣面懸左衛門尉が居城した舘城で、阿曽沼朝兼により攻め滅ぼされてしまいます。

この桜はその殿様が植えたと言われる周囲7mのエドヒガンという種類のものです。

この桜も樹齢700年程度と推定されています。太い幹が割れ、中から新しい若い樹が育っていて1本の樹の中で世代交代をしながら生き続けています。元々の樹の枝に咲いた桜は今が盛りですが、若い幹の桜はまだつぼみでした。

過去に撮影した画像はこちらにあります。

長泉寺かやの木

2011.10.27

遠野遺産第50号

昭和52年12月20日遠野市指定天然記念物

遠野市宮守町上鱒沢13地割77番地

かやの木がある長泉寺は、天正2年(1574)阿曽沼氏の重臣、鱒沢左馬助が創建した。その頃の移入と考えれば凡そ樹齢は400年に及ぶと推定されている。1610年前後に5代目鱒沢広恒の子が「境内にあるかやの木の下で 処刑された」と伝えられている。

この木がこのように長年生存したことは南斜面で日当たりが良く、林床植物にオオバジャノヒゲが生育するなど立地条件に恵まれ、代々の住職が垂れる枝に支柱などをして、丹精を込めて管理した賜であろう。

晴山のイチョウ

2011.10.13

昭和58年5月1日遠野市指定天然記念物

遠野市青笹町糠前6地割

萬通寺正面玄関に大きくそびえています。黄色く色づいた実が落ち始めています。

イチョウは中国原産です。わが国へは古い時代に渡来し、社寺の境内や街路樹として広く植栽されています。高さは45メートルにもなるそうです。雌雄異株で、4月ごろに花が咲きます。果実は9月ごろ成熟し、外種皮は黄色く悪臭があります。白くて硬い内種皮がギンナンです。
イチョウ科イチョウ属の落葉高木で、学名は Ginkgo biloba。英名は Maidenhair tree。

畑中のナラガシワ

2011.10.12

昭和48年12月25日遠野市指定天然記念物

遠野市松崎町白岩8地割

わが国の本州、岩手・秋田県以南から四国、九州それに朝鮮半島や中国、東南アジアに分布しています。山地に生え、高さは25メートルほどになります。樹皮は黒灰色で不規則に深く割れ目が入ります。葉は倒卵状長楕円形で、先端が短く尖り、縁には粗い鋸歯があります。「かしわ」に似ていますが、葉柄が1~3センチと長いのが特徴です。4月ごろ、葉の展開と同時に花を咲かせます。果実は楕円形の堅果で、その年の秋に熟します。材は器具用や薪炭などに利用されます。
ブナ科コナラ属の落葉高木で、学名は Quercus aliena。英名は Oriental white oak。

会下の十王堂のカツラ

2011.10.12

平成15年8月1日遠野市指定天然記念物

遠野市遠野町26地割

遠野物語拾遺68に登場する十王様です。十王堂左脇にも山神などが祀られており、境内には会下家の墓碑と思われるものが数多く 見られます。

遠野市指定文化財としてりっぱなカツラの木がそびえています。それを取り囲むように石塔、墓碑が並んでいます。

青笹のイブキ

2011.10.07

1977年 4月 26日岩手県指定天然記念物

遠野市青笹町糠前41地割

イブキは、暖地の海岸に見られる美しい針葉樹で、庭木として使われることが多い。

この樹種は、形の違った葉を出す習性があり、普通、イブキといえばヒノキ葉だけのものをさし、スギ葉をだすものをビャクシンと呼び、そして両型の葉を出すものをイブキビャクシンと呼んでいる。本樹はイブキビャクシンにあたる。
根元幹囲約2.3m、目通径2.3m、枝張9.5m、高さは約7mである。
イブキは年肥大量が少ないので、これまでなるのに約300年はかかっているものと推定される。

宮の目の畑蒔桜

2012.05.05

平成2年8月10日遠野市指定天然記念物

遠野市綾織町新里2地割

推定樹齢300年ほどのエドヒガンザクラです。とりあえずは樹の古さを確認しました。幹が太く、何の支えもなく縦横に枝が長く伸びています。よく折れることもなく風雪に耐えているものだと感心します。 尚且つ、樹勢は力強く枝枝に余すところなく桜が咲いています。すぐ脇にはりんごの木があり、ようやくつぼみまで膨らんでいます。

そばに建立された謝恩碑との関係はあるのでしょうか。この桜がご神木なのか、背後には二つの小さなお社があり、その左側に水量豊富な小川があります。

過去に撮影した画像はこちらにあります。

早池峰神社の夫婦イチイ

2011.08.29

1986年5月9日岩手県指定天然記念物

遠野市附馬牛町上附馬牛町19大出81

イチイは、北海道、本州の中・北部および大和、四国、九州の山岳地帯や亜高山帯に生育する雌雄異株の常緑針葉高木である。岩手県内各地に点在するが、極めて稀であり、早池峰山や薬師岳の山腹にはやや稀に生育している。
早池峰神社の夫婦イチイは、神社の中門をくぐって右手に雌株、左手に雄株がある。
雌株は、根元周囲4.98m、樹高16.2m。樹勢はすこぶる良好で、毎年赤い小粒の果実をつける。雄株は、根本周囲3.90m、樹高17.0m。下枝に枯れているものもあるが、樹勢はすこぶる良好である。

千本かつら

2010.06.25

遠野遺産第74号

昭和58年5月1日遠野市指定天然記念物

遠野市小友町32地割50番地

近 くの大洞金山採掘に際して、敵側から目隠しするために植えられたものと言われる。側の民家が火災にあった時に親木が焼けたが、その後根株からひこばえが群 生して成長したという。〔遠野市指定天然記念物〕

大洞のヤマザクラ

2011.05.05

昭和59年6月8日遠野市指定天然記念物

遠野市土淵町山口2地割

市指定天然記念物の山桜の古木で、通称大洞の一本桜。幹が大分傷んでいますが、枝振りはまだまだ元気です。散り始めて2日位経ったのでしょうか、遠野市内とりわけとぴう玄関前の山桜はいち早く咲き、いち早く散ります。ピンクの濃い花びらが特徴の山桜はやはり山にこそ相応しい桜という気がします。ここの山桜は山間のため市内よりは咲き始めるのが遅いようです。それでも7分散りというところでしょうか。3日から続いた雨で大分散ったのでしょう。

過去に撮影した画像はこちらにあります。

横田城跡及び彼岸桜と山桜

2011.05.06

遠野遺産第96号

平成9年7月25日遠野市指定天然記念物

遠野市松崎町光興寺8地割

ここは護摩堂山と猿ヶ石川とを利用した阿曽沼氏の山城の跡です。はじめは八幡山が築城地として選ばれましたが、領主に夢のお告げがあってここに変えられ、建保年間(13世紀)に築城されました。

この日、一人の若者とすれ違った。うつむき加減に「こんにちは」と声をかけてきた。ここに来るとはなかなかマニアックと感心しつつ、「熊に出食わなかったな」とほっとしつつ登る。が途中の階段上で熊の糞と思われるものがのっこりとあるではないか。しかもまだ新しい。少々ひびりながら咳払いをしつつ目的地に辿り着いたのだった。

もうこの日では桜は散り始めていたが彼岸桜とともに山桜もまだ花が咲いていた。

YouTube動画と過去に撮影した画像はこちらにあります。

日枝神社のアカマツ

2012.01.20

遠野遺産第30号

平成9年7月25日遠野市指定天然記念物

遠野市遠野町21地割120番地

ここの桜は貞享2年(1685)の春、南部義長公の祈願により、善応寺住職宥如法印をして湯殿山の分霊を勧請してこの境内に大日堂を建立したときに、宥如法印の手によって植えられたものと伝えられているが、この赤松も同じ時代のものかもしれない。アカマツが植えられている場所が神社の外れなので普通では見過ごしてしまうだろう。

ここに植えられた2本のアカマツが天然記念物に指定されているようだが、もう一つのアカマツもほぼ同じ大きさなのでこれもだろう。また、この場所から少し離れた広場を挟んだ山の斜面にも天然記念物に指定されたアカマツがある。

樹齢350年を越える「山王の松」と呼ばれていた御神木が平成11年に枯れて伐採され、その一部が保存されている。

過去に撮影した画像はこちらにあります。

大日山のさくら

2012.05.04

遠野遺産第30号

平成9年7月25日遠野市指定天然記念物

遠野市遠野町21地割120番地

桜は貞享2年(1685)の春、南部義長公の祈願により、善応寺住職宥如法印をして湯殿山の分霊を勧請してこの境内に大日堂を建立したときに、宥如法印の手によって植えられたものと伝えられている。

3日から生憎の雨模様、3日に予定されていた駅前通りを練り歩く大名行列も中止となりました。それに引き替え、雨の中合羽を着て平泉の東下りは予定通り行われました。

本日も昨日より強い雨が降り続け、午後3時過ぎくらいから弱まりました。丁度その頃撮影したものです。

YouTube動画と過去に撮影した画像はこちらにあります。

続石

2011.11.18

昭和34年3月10日遠野市指定天然記念物

遠野市綾織町上綾織6地割

遠野物語拾遺第11話に登場する続石。盛岡から来る途中の綾織で散策出来る名所です。

続石の前には弁慶の昼寝場があり、背後には山神社がある。少し離れた左手奥には泣き石がある。この泣き石の奥にも大岩があるが名前はないようだ。続石の全面には不動岩があり、とでかい岩がちょっとした岩壁となっている。この一帯には大岩がここかしこにあり、その昔地震や大雨かなにかで岩肌が現れたように思われる光景がこの山中にはある。続石も微妙なバランスで元々土に埋まっていたものが地表に現れたものだろうか。

YouTube動画と過去に撮影した画像はこちらにあります。

 附馬牛小学校の松並木

2011.10.10

平成9年7月25日遠野市指定天然記念物

遠野市附馬牛町下附馬牛12地割

附馬牛小学校校庭を囲むのは松と桜。この松並木が天然記念物に指定されています。

指定された理由はなんなのでしょうか。10株程度のしかもさほど大きくない松。

ここに来ると必ず牛たちに会えます。

遠野のモリオカシダレ

岩手県指定天然記念物

遠野市松崎町駒木

盛岡市の龍谷寺のモリオカシダレと同種の珍木。ソメイヨシノに似ているが枝垂れ性で花は白色。樹齢は約150年。昭和52年に県の天然記念物に指定されている。根回り3m、樹高約9m、枝張り南北17.8m、東西13.2m(指定当時)。現在は枯死状態。

近日掲載予定