遠野市土淵町の神社とお堂

サムネイル画像とタイトルに撮影日の画像集「withPhoto」へのリンクが施されています。左側の各項目には過去に撮影された画像集やYouTubeも掲載されているものもあります。但し、下記の説明文の最後に左側項目へのリンクがないものは、過去に撮影された画像集またはYouTube動画ありません。

米通の山の神

遠野遺産第113号

遠野市土淵町栃内9地割

2016.04.04

神社の堂内の右半分に山の神、左半分にお稲荷様が祀られている。山の神の石碑は多いが、米通地区の山の神は斧と刀を携えたご本尊が祀られていて大変珍しい。12 月 12 日は山の神の年越しの日で、山仕事に携わる人は入山を慎み、仕事を休んで年越しを祝うしきたりがあるが、米通では集落単位でこの行事を行っていることが特徴的である。

また、お稲荷様と山神様のお社の間に2体の焼き物っぽい像が安置してある。宮崎旅行のお土産であろうか、岩戸神楽をデザインした暖簾がボロボロになって掛けられていた。山の神のお社の前に木の切れっ端に釘を打ち付けたものがあった。ろうそく立てと思われる。

久保の不動明王尊

2011.09.29

遠野市土渕町栃内12地割

林の中に埋もれているが、お堂は最近建て替えられたのか新しい。

お堂内には不動明王像が1体中央に収まっている。背後には大岩が巧みに積み重なっており、この岩の地面との隙間から清水がわき出している。この大岩にも岩と岩の重なり合う所に不動明王の石像が置かれている。

なんとも風情のある景観である。全面には刈り入れの真っ最中の田園が広がっている。

飯豊の乳神様

2011.09.22

遠野市土渕町飯豊2地割

飯豊公葬墓地と収穫間近の稲穂の間の道を行くとほどなく白い鳥居が目に入ります。

なんとかわいらしい神社でしょうか。

中央にはまだ新しい乳神と彫られその下部分に乳房が彫られた石塔があり、右脇には斜め前方をめがけて建てられたつややかなコンセイ様がおわします。

みさ崎に見られるような紅白の乳神はありません。

鍋割の山神神社と御神水

2011.09.26

遠野市土渕町栃内8地割

遠野物語拾遺44話に登場する清水のハヤリ神である。

国道340号線沿いの看板には「山の神本祠御神水」と書かれている。

真ん中にお堂があり、右の狛犬のある祠がある所からこの御神水が湧き出で、「弥都波能売神みずはのめのかみ」が祀られており、左の祠には子守稲荷大明神が祀られている。

山神と言われる由縁はお堂内にあるものと思われる。

大将洞稲荷神社

2011.09.22

遠野市土渕町飯豊1地割

飯豊地区の山沿いの奥、二股に分かれる所がありますが右側斜面奥に建立されています。

民家に隠れ見えにくいがかなり大きい赤い鳥居をくぐり、しばらく畑を右に見ながら山沿いの道を行きます。この道沿いの急な斜面にありました。稲荷社らしく赤い鳥居がいくつかくぐり社に到着です。お社以外石塔の類は何もありません。

毎年3月下旬に神楽、自治会、消防団が揃い火防せ祭が行われます。

角城館麓の駒形神社と稲荷神社

2011.09.15

遠野市土渕町栃内25地割

阿曽沼時代の角城館があった頃、麓に多くの神社が建てられた。神社群の中核をなす釜平神社には安永 3 年(1774)銘の鰐口がある。他に、お不動様、お稲荷様、駒形神社、山神様、石神様が古道沿いに点在する。

駒形神社は山の斜面にあり、角城集落入口から赤い鳥居が見ることが出来る。社は2つあるが、1つは絵馬堂を兼ねている駒形神社。小さい祠は木彫りの狐が奉納されている稲荷神社である。

釜平神社

2011.09.15

遠野市土渕町栃内25地割

阿曽沼時代の角城館があった頃、麓に多くの神社が建てられた。神社群の中核をなす釜平神社には安永 3 年(1774)銘の鰐口がある。他に、お不動様、お稲荷様、駒形神社、山神様、石神様が古道沿いに点在する。

阿曽沼時代(鎌倉時代)に建てられたと言われている。阿曽沼氏が遠野十二郷の地頭と鳴ったときに鎌倉仏教の一つで臨済宗が遠野地方に伝えられたその時に建てられた神社が諏訪神社、神明神社、加茂神社があり、その流れをくむ賀茂神社の一つであろうと言われている。

また、当神社ではお湯立ての神事が盛んに行われていたその時に使った釜が平らで大きな釜であったため釜平神社とも呼ばれた。

昭和8年神社の口開きの時に源義普こと南部家32代当主南部弥六郎義普(よしひろ)の武運長久の祈願所であったことが実証されている。

祭神は天照皇大神で中には能除太子、不動明王像、役行者像、虚空菩薩像の4体の像がある。

角城館麓の不動尊

2011.09.15

遠野市土渕町栃内25地割

阿曽沼時代の角城館があった頃、麓に多くの神社が建てられた。神社群の中核をなす釜平神社には安永 3 年(1774)銘の鰐口がある。他に、お不動様、お稲荷様、駒形神社、山神様、石神様が古道沿いに点在する。

沢沿いにある不動尊である。不動尊が全部で4体もある。名のある仏師という作品ではなく、素朴な木彫りの像で、それはそれで味わい深く今も大切に祀られている空気がいい。

須崎愛宕神社

2011.09.08

遠野市土渕町柏崎8地割

柏崎地区須崎にある。民家に隣接している山間にあり、一見その存在を知ることはできない。

道路からすぐの所にお社があるのだが、その前に多くの石塔が回りを囲むように、立っているのではなく寝かされた状態であった。

お社の中には赤い頭巾を被った仏像らしきものがある。お地蔵様としいうことか。

お社の左脇には小さい祠が2つあり、その一つの後ろには「山神」の石塔があり、この小さい祠の中には山神とおぼしき人型の像が安置されていた。

大木稲荷のトチノキ

2011.10.31

平成13年6月29日遠野市天然記念物指定

遠野市土淵町土淵3地割

土淵保育園の脇道を少し入ったところにあります。神社境内にあるトチノキは二股に分かれており、神社のそばにある大木にふさわしい姿です。そのすぐ脇にある杉とは枝をからませて夫婦のごとくあるいは親子のごとく寄り添っています。

この時期紅葉も終盤となり黄色く色づいた葉が落ちそうです。地面には栃の実が無数に落ちています。

過去に撮影した画像はこちらにあります。

琴畑渓流と白滝不動尊

2010.09.01

遠野遺産第40号

遠野市土淵町栃内

琴畑川渓流の白滝周辺と白滝付近に祀られている白滝不動尊。美しさと水量の豊富さで、遠野市内屈指の景観である。白滝付近には、不動尊が祀られており、浜との往来をしていた往時が偲ばれる。祀られている不動尊は柏崎の田中円吉という人の作という。

YouTube動画はこちらにあります。

不動の滝不動尊

2011.09.29

遠野市土淵町栃内2地割

国道340号線の西内から恩徳の中程に荒川高原に抜ける林道の入り口があり、そこには橋が架かり不動の滝がある。その袂にこの不動尊が祀られている。昭和40年代に端の掛け替え工事の際、橋の下の川中から発見されたという。滝沿いの奥には水天宮・稲荷・薬師大神を祀る祠が大岩の下に祀られている。

台風15号が去った後だけに水量が多く豪快な滝の流れに圧倒されてしまう。

YouTube動画と過去に撮影した画像はこちらにあります。

伏見稲荷神社

2010.07.31

遠野市土淵町柏崎1地割

水内集落を通る幹線沿いにあります。運良くこの神社を所有する方にお会いできました。ここには遠野市指定の天然記念物「くまやなぎ」が自生していたそうですが、そ の木とは知らずにゴミと一緒に燃やしてしまったと大変悔やんでおられました。熊柳は蔓性植物で通常太さは数センチ程度ですが、ここにあったものはかなり太かったようです。

愛宕神社(谷地)

2010.07.25

遠野市土淵町土淵22地割

国道340号線沿いの山側にその鳥居が見えます。参道は急な斜面となっており心臓破りの坂道。雑木林の中にあるが、参道は雑草に埋もれることなく参拝者が 跡を絶たないかのようにくっきりと道が見えている。頂上に安置された小さなお堂にはご神体の愛宕山と書かれた石柱があり、お堂の左脇には大正15年に奉納 された地蔵尊がある。

熊野神社(恩徳)

2010.07.25

遠野市土淵町栃内1地割

国道340号線沿いにあり鳥居が見える。恩徳部落の一番はずれに位置している。鳥居から見える部分は狭く感じるが、鳥居を抜けるとなんと下草のあまりない 広々とした境内が現れる。ここのお社は仕切で左右に分けられ、右に熊野神社、左に稲荷神社が祀られている。境内右脇にはチョロチョロと流れる沢がある。

羅咩美津篝(らびみつかがり)神社

2010.07.07

遠野市土淵町柏崎1地割

丘 陵に似たなだらかな山の中にすっぽりと埋もれた神社で、外からはその気配が全く感じられません。その中に中規模のお堂が二つ前後に並んであります。奥にあ る方が新しくこちらに上記の神社名がありました。戸には錠がかけられ中をうかがうこと出来ません。何か特殊な神教なのでしょうか。

三嶽神社(土淵町水内)

2010.07.07

遠野市土淵町柏崎3地割

林 の中に埋もれて入り口さえもわかりづらい。道路に面しているため、かろうじて鳥居が見え入口を確認できました。雑草に覆われた中にお堂があり中は比較的き れい。何を祀っているのかわからないほどガランとしています。花巻市にも三嶽神社があります。

柏崎八幡神社

2011.02.26

遠野市土淵町柏崎3地割

道路沿いの田圃の横に半分だけ杉木立に囲まれたお堂を見ることが出来ます。鳥居はありません。境内には古峰山の石塔と稲荷の祠があります。昭和17年に改 築した写真が飾られ、東条英機からの寄付に関する感謝状も飾られています。ここで兵隊に捕られた肉親の武運を祈ったのでしょう。

過去に撮影した画像はこちらにあります。

熊野神社(土淵町飯豊)

2010.07.07

遠野遺産第10号

遠野市土淵町飯豊2地割102番地

飯豊地区は神社が密集する地域である。昔、ご神体の権現様同士が喧嘩をし、熊野神社の権現様は耳を喰いちぎられ、羽黒神社の権現様は舌を喰いちぎられたと いう伝説がある。この神社へ行くには民家の庭に入っていかねばなりません。今回はお堂の中を撮影できました。神棚の上に安置しているのは権現様です。

過去に撮影した画像はこちらにあります。

羽黒神社(土淵町飯豊)

2010.07.07

遠野遺産第10号

遠野市土淵町飯豊4地割101番地2

飯豊地区に神社が密集する地域である。昔、ご神体の権現様同士が喧嘩をし、熊野神社の権現様は耳を喰いちぎられ、羽黒神社の権現様は舌を喰いちぎられたと いう伝説がある。非常によく手入れをされた神社です。今回はお堂の中を撮影することが出来ました。なんとうわさの権現様がおりました。当時のものなので しょうか。古さを感じません。この周辺には個人でお社を建立する家が多いのも特徴です。

過去に撮影した画像はこちらにあります。

水波大明神(土淵町大楢)

2010.07.05

遠野市土淵町栃内27地割

小 烏瀬川に架かる大楢橋のたもと近く、橋を渡り右側にこんもりとした木立があります。その中にきれいに整備されたこの神社があります。龍をかたどった手水 場、それ以外にも水道の蛇口がひとつ。お堂の中には大明神と書かれたのぼりが何枚も掛けられています。他にはめずらしく稲荷以外の大黒様のような像が安置 された祠があります。

倭文(ひどり)神社

2011.11.04

遠野遺産第103号

遠野市土淵町土淵18地割174番地

鳥居を過ぎるとすぐ参道左側に不動堂があります。そのお堂の右側に小さな稲荷の祠があります。そこから山肌を登る参道は石段になっていて、思いの外広い境内が現れます。かわいい人面顔の狛犬が歴史の古さを伝えています。また境内には仏像を祀る小さいお堂、普賢菩薩堂があります。

遠野遺産に認定されたことを契機に、不動堂前に駐車スペースが整備され境内には解説文が掲示され、神楽堂なのでしょうか新たな施設が建設中です。

YouTube動画と過去に撮影した画像はこちらにあります。

稲荷堂(かっぱ淵)

2011.02,.21

遠野市土淵町土淵8地割

かっぱ淵のすぐ後ろにある稲荷堂です。阿部家とかっぱ淵に挟まれた、また安倍屋敷跡とも隣接しています。石の鳥居には阿部和代さんのお名前があります。約 400年前に安倍氏の養子となった人が甲州(山梨県)より勧請し氏神にしたもので、近郷でも古い社の一つと言われています。

過去に撮影した画像はこちらにあります。

山崎の金勢様(金勢神社)

2011.08.28

遠野遺産第46号

遠野市土淵町栃内16地割

沢の治水工事を行った際に、金勢様が地中から発見された。以後、御宮を建立し、5月5日に例祭を行っている。子授けや女性の腰の病気に効験があり、また、豊作を司る神とも言われる。お社内部の金勢様を撮影しました。

YouTube動画と過去に撮影した画像はこちらにあります。

山口の薬師堂

2010.05.17

遠野遺産第58号

遠野市土淵町山口2地割189番地

隣にある山口館主の山口修理が勧請したと伝えられる。堂には薬師如来坐像と十二神将像が祀られている。十二神将像には、それぞれ頭部に十二支の意匠が施されている。例祭は旧4月8 日、前日の宵宮が盛大である。

また、遠野物語第21話に登場する「村にありし薬師の堂守は、わが仏様は何物をも供えざれども、孫左衛門の神様よりご利益ありと、たびたび笑いごとにしたりしなり。」の薬師とはここである。

高室稲荷神社

2011.02.26

遠野市土淵町柏崎7地割

たかむろ水光園前の小山にあります。分水池のある処から登っていきます。案内板はありません。神社入り口には東屋があり狐狛犬が迎えてくれます。お堂までは数十本の鳥居をくぐります。狐狛犬からお堂までがなかなか風情があります。お堂も最近の再建のもののようです。

過去に撮影した画像はこちらにあります。

八坂神社(土淵町)-天王様とモミの木-

2011.10.31

遠野遺産第53号

遠野市土淵町栃内5地割45番地

小烏瀬、琴畑川の合流地点に、「天王様」として慕われている八坂神社がある。祭神は牛頭天王であるがビンズル尊が祀られているという。境内のモミの木は推 定樹齢300年で市の天然記念物に指定されている。御堂の左脇には「山神」そして金勢様が祀られています。

YouTube動画と過去に撮影した画像はこちらにあります。